加藤宏子 51 加藤宏子(札幌) 石彫から出発した加藤宏子(1968~)は、近年、和紙の原料である楮(こうぞ)を用いた純白の作品を精力的に制作している。 繊細な楮で造形された作品は、繭のように緻密であるかと思えば、羽毛の柔らかさを連想させ、さらには清廉な雪を思い起こさせる。 白く雪が降りつもる原野に魅せられるというこの作家が生み出す表現にはかなさはなく、しなやかな強さが見てとれるだろう。 引出しアート展2025年4月7日